那須高原ビジターセンターで展示会開催中
- 飯沼靖博
- 11 分前
- 読了時間: 2分

今年、3回目となる個展のお知らせです。
那須湯元のほんの少し行ったところに、那須高原ビジターセンターというところで、
私の絵を展示させていただいております。
今回は、私自身も過去に自然観察会などを行っていた経験があり、
その時に使用したり、描いたりしたものを展示させていただいております。
また、そうした活動や野菜づくりなどトータルで環境芸術と呼び、活動していこうという宣言でもあります。
良かったら是非見にきてください。
9月は水曜日が定休日
10月は無休でやっております。
「ひらく根」展に寄せて
根は、ふだん目に見えるものではありません。 けれども土の中で、植物の根は広がり、微生物や菌とつながり、 虫や動物、人の暮らしをも支えています。 そこには、目に見えないけれど確かな「循環のしくみ」が働いています。
一方で私たちの社会は、効率や利便性を追い求めるあまり、 大量生産・大量消費を繰り返し、コピーされたチープな模倣品であふれ、 本来は共有財産であるはずの「自然」の価値を見失い、
あたかも「循環のしくみ」から得られる資源は無限にあるかのように使い捨てられ、 しくみは壊され持続せず、人々同士や動植物、大地との格差や分断を生み出しています。
さらにAIが登場し、暮らしのあらゆる場面に浸透する時代になりました。 便利さの一方で、改めて「人間らしさ」――もっと言えば 「ヒトらしさ」とは何かが問い直されています。
自然に根ざしたいのちの循環は、 その問いに対するヒントを私たちに与えてくれるのかもしれません。
自然は我々の想像を超えるものをいつも提供してくれます。
その気づきこそ私は芸術だと思っています。
自然から「気づき」を得て感性をひらき、表現する。
これからの時代のヒトらしい営みとはこうした芸術活動であり、
これを環境芸術"アースアート"と定義し活動を宣言します。
この展示「ひらく根」では、自然観察とそこから生まれた絵を通じて、 いのちのつながりと、見えない世界の存在を表現しています。
足もとに広がる根の世界に目を向けることは、 同時に、自分自身の中にある「感性の根」をひらくこと。 自然の価値を見つめなおすことが、 これからの社会を新しく描くための出発点になると信じています。
飯沼靖博
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